流刑地

作品の感想とか諸々、ネタバレありです。

薄明光線

寒さで目を覚ます日が増えた。
安っぽいクリスマスソングが嫌に耳につく日が増えた。
自分のやっていることがズレている感覚を持つ日が増えた。
橋の向こうの空に見える薄明光線に目を奪われる日が増えた。
冬は順調に私を排除しようとする。

新型コロナが流行して、また感染者数が増えている。もともとコロナウイルスが風邪の原因菌なので、乾燥すると感染しやすいのかなと推察している。
新型コロナで一番体感したのは、怖いのはウイルスではなく人だということ。
あきらかにおかしなことを言う人が増えたきがする。もちろんそれは自分の身近に。
もともと見ていたのが氷山の一角で、コロナの影響で余裕がなくて露見されただけなのかもな。
自分が正解でいるなんて思ってない。そんなのは人生通してそうなんだから変わりようがない。
とはいえ自己評価とは難しいものだ。

去年とどこか変わってしまった日常。
変わっていないはずの空も、川もどこか遠く感じる。
煙草のけむりがぐにゃりと纏わりついてくる。
煙は吐いたのか溜息をついたのか、よく覚えていない。