流刑地

作品の感想とか諸々、ネタバレありです。

エピローグ ~親しき仲間へ~

どん底にいる感覚に陥っている。
思い浮かぶ情景は雨である。
ただその自分のどん底の程度なんてたかが知れたもので、まだまだ沈んでいく余地があるのだ。

コロナの長期化に伴って人類の余裕みたいなもの
は確実になくなった。
ただそのなくなった規模が大き過ぎて気がつけていなかったのだろう。
最近、理不尽な苛立ちをぶつけられることが増えた。
最近、余裕がなくなった友人をみた。
最近、食が細くなった。
最近、冬の寒さに耐えられなくなった。
あぁどうか親しき友人、隣人方。
あなたの明日が良い日でありますように。
私にはなにもできないけど、それだけは祈っている。
世界が優しくなるように。